SUPER GT Rd4 富士:初のスプリント方式に挑戦

8月2日-3日、富士スピードウェイで開催されたSUPER GT第4戦では、初めてスプリントレースが開催され、Astemo RERL RACINGをはじめ、CIVIC TYPE R-GTを擁するチームにとって厳しい戦いとなりました。
今回、GT500クラスは、ドライバー1名が土曜日(Race1)を、もう1名が日曜日(Race2)を担当し、それぞれ1日に練習走行・公式予選・決勝レースが行われました。また、サクセスウエイトのハンデキャップおよびタイヤ交換、給油の義務付けは無く、土曜日のRace1はGT300クラスとの混走で35周を、日曜日のRace2 は、GT300クラスとGT500クラスそれぞれが50分間で競う時間レースを実施するという通常とは異なるフォーマットで行われました。
Race1 (小出選手):雨の気配が漂う中での戦い
8月2日(土)は天候に恵まれ、通常より少し早い午前8時30分に練習走行がスタート。小出選手はマシンの感触を確かめながらセッティングを進めました。GT500クラスの占有走行ではニュータイヤでアタックを試みましたが、タイムが思うように伸びず、13番手でセッションを終えました。
午後12時10分から行われた公式予選では、残り7分30秒でコースインしアタックに臨みましたが、結果は12位、決勝レースでの追い上げに期待がかかる結果となりました。
午後3時15分より決勝レースがスタート。パレードラップとフォーメーションラップを経て、小出選手は好スタートを切りポジションをアップに成功しました。しかし、レース序盤に14号車(ENEOS X PRIME GR Supra)がクラッシュ。セーフティカーが導入され、レースは一時中断。6周目にレースが再開されるとAstemo CIVIC TYPE R-GTは10位を走行し、前を行く24号車(リアライズコーポレーションADVAN Z)を果敢に追います。15周目ごろからGT300クラスの車両に追いつき始めるなか、小出選手は冷静に走行し、21周目には24号車との差を0.4秒まで詰め、22周目のダンロップコーナーでオーバーテイクに成功。9位へとポジションを上げました。
レース終盤には雨が降り始めましたが、コースコンディションに大きな影響はなく、32周目には自身のベストラップを更新。最後まで粘り強い走りを見せ、9位でチェッカーフラッグを受け、貴重なポイントを獲得しました。
Race2 (塚越選手):果敢に攻め続けるも最後はペナルティが影響
8月3日(日)、午前8:30から行われた練習走行ではセッティングに手応えを感じつつ、8番手で練習走行を終えました。
続く11時30分からの公式予選では、最後にコースインしてアタックを試みましたが、GR Supra が上位5台を独占するなか、Astemo CIVIC TYPE R-GTは13番手タイム。他車のタイム抹消の結果、順位が繰り上がり、決勝は12番グリッドからのスタートとなりました。
決勝レースは、午後4時50分にスタート。塚越選手はオープニングラップで23号車(MOTULE AUTECH Z)、続く2週目に24号車(リアライズコーポレーションADVAN Z)をオーバーテイクし、10位に浮上する好スタートを見せました。しかし3周目、両車に先行を許し再び12位に後退。5周目からは23号車との激しい攻防が続きました。11周目にはダンロップコーナーで19号車(WedsSports ADVAN GR Supra)をオーバーテイクし11位にポジションを挽回。しかし、オープニングラップでの23号車との接触が審議対象となり、決勝タイムに5秒加算するペナルティが科せられました。これを受け、金石監督からは加算タイムを埋めるよう激励の声が飛び、塚越選手は集中力を高めてペースアップ。28周目には8号車(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT)をオーバーテイクして、再び10位にポジションを上げましたが、ファイナルラップで再び23号車に先行を許し、11位でチェッカーフラッグを受けました。最終的には5秒のペナルティが加算され、正式結果は13位となりました。
尚、今回はAstemoの従業員とその家族を含め200名を超える皆さんが応援に駆けつけました。また、2日間で計52,300人の観客数となりました。
第5戦は、8月23日(土)-24日(日)に鈴鹿サーキットで開催されます。従来のフォーマットに戻ることで、後半戦の巻き返しに期待が高まります。引き続き、熱いご声援をよろしくお願いたします。