SUPER GT Rd6 SUGO:今季初の表彰台を獲得!
9月20日(土)―21日(日)、宮城県、スポーツランドSUGOでSUPER GT 第6戦 SUGO GT 300kmレースが開催されました。
シリーズは終盤戦となり、流れを変えたい重要な一戦。SUGO周辺にはAstemoの事業所も多く、ホームともいえる舞台です。決勝日には900名を超える従業員とご家族が応援に駆けつけ、チームにとっても負けられない戦いとなりました。
20日(土)の練習走行は、ウエット路面の残る難しいコンディションで始まりました。路面が乾くにつれスリックタイヤの確認も進み、GT500クラスの占有走行では、小出選手が見事トップタイムをマーク。チームにとって、大きな手応えを感じるセッションとなりました。
迎えた予選Q1では小出選手が走行し冷静にアタックを決め、6番手タイムの1’09.989でQ1を突破。Q2に挑んだ塚越選手はわずかにタイムが伸びず、1’10.210で8位となり、翌日の決勝は8番グリッドからのスタートとなりました。
21日(日)の決勝は、小出選手がスタートドライバーを担当し、前戦鈴鹿での雪辱を胸に、序盤から果敢な追い上げを見せました。オープニングラップを8位で終えたのち、6周目から次々とライバルをオーバーテイクし、15周目には現在ランキングトップの1号車(au TOM'S GR Supra)をストレートから1コーナーにかけてパスし5位に浮上。翌16周目には3号車(Niterra MOTUL Z)をパスしてポジションを4位に上げ、会場を沸かせました。
28周目に予定より早めのピットインを行い、塚越選手へドライバーを交代します。確実なピット作業でコースへ戻ると、塚越選手も攻めの走りを展開します。33周目に16号車(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT)をパスし、全車ピットインが終わった44周目には2位に浮上。さらに上位を狙う展開となりました。
しかし49周目に大きなクラッシュが発生し、レースは赤旗中断。金石監督は「もう1回集中して頑張ろう」と塚越選手を鼓舞します。残り30分での再スタート後、24号車(リアライズコーポレーション ADVAN Z)にかわされ3位へ後退しましたが、その後も前を追い続け、背後から迫る16号車の猛追を振り切る粘りの走りを披露しました。ファイナルラップまで続く攻防の末、3位でチェッカーフラッグを受け、今季初の表彰台を勝ち取りました。
■チームコメント
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- 金石 勝智監督
フリー走行の走り出しは路面がまだ濡れていましたが、そのコンディションでも感触は良く、その後ドライアップしていった状況でも良いフィーリングを得ることができ、トップタイムで終えることができました。 その流れを予選にもつなげられるかと思いましたが、少しセットを変えすぎてしまい、結果は8位となってしまいました。 決勝レースでは再び好感触をつかむことができ、皆さんの応援のおかげで良いレースができたと思っています。 この流れをオートポリス、そして最終戦へとつなげていきたいと思います。
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- 塚越 広大選手
マシンのセットを鈴鹿から少し変更して臨みました。走り出しから感触は悪くなかったのですが、細かい部分を詰めながら予選に臨みました。Q2を担当しましたが、フリー走行のときとバランスが少し異なり、アジャストしきれなかった部分もあって、結果は8番手となりました。決勝では前半、小出選手が本当に素晴らしい走りで大きく順位を上げてくれました。ピット作業も確実で、良いポジションで送り出してもらったおかげで、僕自身もさらに順位を上げることができました。ただ、途中で大きなアクシデントがありレースが中断。残り30分のスプリントでは、最後に24号車にかわされてポジションを守り切れず、前の2台を必死に追いましたが、わずかな差で3位という結果でした。悔しさはありますが、これまで表彰台に届かないレースが続いていた中で、結果を残せたのは良かったと思います。この勢いを次戦オートポリスに繋げ、17号車として得意なサーキットでしっかり勝ちを狙えるよう、準備して臨みたいと思います。
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- 小出 峻選手
ここまで苦戦が続いていましたが、ようやく、僕自身もやっとチームに貢献できたのではないかと思います。今回のレース内容は良かったと思いますし、ある程度結果も伴ってきたことは、チームにとってポジティブな要素になると思います。3位表彰台に満足せず、次戦以降、ここからさらに弾みをつけ、必ず良い結果を残せると信じています。そして残り2戦は優勝をめざしてチームとともに入念に準備を進めていきます。皆さん、本当に応援ありがとうございました。次戦以降もよろしくお願いします。