SUPER GT Rd7 オートポリス:決勝で追い上げるも8位フィニッシュ

2025年10月22日 SUPER GT

 10月18日(土)~19日(日)、大分県のオートポリスにてSUPER GT 第7戦「AUTOPOLIS GT 3Hours RACE」が開催されました。山間に位置するオートポリス特有の激しい天候変化の影響により、今大会もレースウィークを通じて空模様が安定せず、難しいコンディションの中での戦いとなりました。

 18日(土)午前中の練習走行はドライコンディションでスタートし、ドライバーからは「悪くない手応えだった」とのコメントが聞かれました。しかし、GT500クラスの占有練習走行のタイミングで雨が降り始め、次第に雨足が強まったため、予選を想定したアタックができないまま練習走行を終えました。
 迎えた公式予選では塚越選手がQ1を担当。雨脚が徐々に強まり、刻々と悪化する路面状況の中で、ミスのないアタックを重ねましたが、ライバル勢には一歩及ばず、予選14位という結果になりました。

 19日(日)、目まぐるしく変わる天候に翻弄されながらも、曇り空のもとで予定通り13時10分に3時間の決勝レースがスタートしました。スタートドライバーは塚越選手が担当し、オープニングラップは14位のまま通過しました。12周目には、コースアウトした車両があり、13位となります。さらに16周目には、ペナルティを受けた車両があり12位に浮上。23周目には、3コーナーで39号車(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)をパスし、着実に順位を上げました。レース開始から約55分が経過した30周目に、1回目のピットストップを行い、給油とタイヤ交換を実施。塚越選手は2スティント目に入り、全車が1回目のピット作業を終えた時点で6位を走行。塚越選手は上位集団と遜色のないペースで走行し、44周目にはトップグループと約2秒差まで詰め寄ります。59周目に2回目のピットストップを行い、再び給油とタイヤ交換を実施し、小出選手にドライバー交代。残り1時間を切った69周目には11位を走行していましたが、前の2台がピットインしたことで9位に浮上。さらに、79周目には14号車(ENEOS X PRIME GR Supra)をパスし、8位に順位を上げます。終盤は、前を走る3号車(Niterra MOTUL Z)を懸命に追いましたが、届かず、最終的に、3時間レースで102周を走り切り、8位でチェッカーフラッグを受けました。

■チームコメント

  • - 金石 勝智監督

    練習走行では走り出しの感触も良く、ロングランでもバランスの取れた仕上がりを確認できました。ただし、GT500の占有走行ではドライタイヤで予選セットを試せず、やや不安の残る状況でした。予選Q1は塚越が担当しましたが、グリップ感が足りず14位でQ1敗退となりました。決勝は塚越のスタートで順調にポジションを上げ、2スティント目も好ペースでトップ集団に加わりました。60周目に小出へ交代しましたが、その後は原因不明ながら思うようにペースが上がらず、最終的に8位となりました。14位からの追い上げは評価できますが、表彰台が見えていただけに悔しい結果です。最終戦はノーハンデでの厳しい戦いになりますが、シビック最後のレースとして有終の美を飾れるよう、優勝を目指して全力で挑みます。引き続きご声援をよろしくお願いいたします。

  • - 塚越 広大選手

    Q1を担当しましたが、GT300クラスのオイル漏れ処理によりスタートが遅れ、雨が降り始めるタイミングと重なってしまいました。雨が本格的に降る前にタイムを出そうと、序盤からプッシュしながら走行しましたが、思うようにタイムを伸ばすことができず14位で終わりました。決勝ではスタートドライバーを担当し、序盤は次のスティントにつながる走りを意識しながらポジションを上げていきました。前が開けてからは良いペースで走ることができ、前車との差を詰める展開となりました。第2スティントではトップ集団の中でレースを進めましたが、集団のペースに合わせる形となり、思うように前に出られませんでした。その結果、8位でのフィニッシュとなりました。マシンのポテンシャルを考えると、もっと上位を狙えたレースだっただけに悔しさが残ります。最終戦はシビックとして最後のレースになりますので、勝って締めくくれるようしっかりと準備して臨みます。

  • - 小出 峻選手

    予選は非常に難しいコンディションの中で思うようにタイムを出せず、14番手からのスタートとなりましたが、決勝では追い上げてポジションを上げることができました。その一方で、チームとしても自分自身としてもまだ改善すべき点が多く、悔しさの残るレースでもありました。オートポリスはコースレイアウト的にも展開の難しさがありますが、もう少し上位を狙いたかったというのが正直なところです。次戦のもてぎはシーズン最終戦となります。チーム全員でしっかりと準備を整え、最後まで諦めずに良い結果をめざします。