SUPER GT Rd.2富士:3時間の激戦を9位で完走、連続ポイント獲得

2026年5月11日 SUPER GT

 ゴールデンウイーク恒例の大会となる「2026 AUTOBACS SUPER GT Round2 FUJI GT 3Hours RACE」が、富士スピードウェイにて開催されました。大会期間の2日間には、延べ83,600人が来場し、ゴールデンウイークらしい賑わいの中でレースが行われました。
 本大会は3時間レース(約115周)として行われ、給油を伴うピット作業が2回義務付けられるフォーマット。
 前戦岡山での課題を踏まえ、Astemo HRC PRELUDE-GTは改善を図りながらレースウィークに臨みました。

【5月3日(日):公式予選】 天候:曇り コース:ドライ

  •  雨の可能性が懸念されるなか、予選日は公式練習、*FCY訓練、*サーキットサファリが実施されました。
     走り出しからマシンセットアップは順調に進み、GT500クラス占有走行では野村選手がトップタイムを記録。若手ドライバーの力強い走りに、チーム内の期待も高まります。
     迎えた公式予選では、残り8分のタイミングで野村選手がコースイン。厳しい状況ながらも10位でQ1を突破。
     Q2ではセッティングを変更し塚越選手がアタックに臨みましたが、予選結果は9位となりました。

【5月4日(月):決勝】 天候:晴れ コース:ドライ

  •  2026年シーズン第2戦の決勝は、当初の天候不安から一転し、晴天のもとドライコンディションで行われました。
     前日の予選結果を踏まえ、決勝レースに向けてマシンセットを変更し決勝に臨みました。
     スタートドライバーは野村選手。クリーンなスタートを決めましたが、12号車(TRS IMPUL with SDG Z)にパスされ、オープニングラップは10位で通過します。
     6周目に37号車(Deloitte TOM‘S GR Supra)に先行を許したものの、GT300クラスとの混走が始まるなか、9周目の1コーナーで100号車(STANLEY HRC PRELUDE-GT)をオーバーテイク。GT300の渋滞が発生する難しい展開でも落ち着いたレース運びで、15周目に64号車(Modulo HRC PRELUDE-GT)、21周目に8号車(#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT)をパスしました。
     さらに27周目には38号車(Keeper CERUMO GR Supra)がペナルティ消化により後退し、7位まで順位を上げます。Astemo HRC PRELUDE-GTのペースは悪くなく、33周目ごろから他車のピットインが進んだことで、6位まで浮上。
     レース開始から約1時間が経過した40周目に、1回目のピットインを実施。ドライバー交代は行わず、2スティント目も野村選手が担当し、大きなロスなくピット作業を終えて中盤戦に入ります。
     48周目には37号車のスロー走行によりFCYが導入され、9位。前方を走る12号車との差は約3秒でしたが、なかなかタイム差を縮めることができず、状況に大きな変化のない展開が続きました。
     一方で後方の100号車には徐々に迫られ、最大で6秒差まで詰め寄られます。残り時間約1時間となる73周目に2回目のピットインを行い、塚越選手へドライバー交代。全車がピット作業を終えた90周目時点で、9位を走行します。
     後半スティントでは前方の100号車をターゲットに追い上げを図り、一時は差を詰める場面も見られましたが、ペースが互角で、オーバーテイクには至りませんでした。
     残り30分、タイヤが厳しい状況のなかでも31秒台のラップタイムで粘り強い走りを続けましたが、上位との差を縮めることはできず、9位でチェッカー。ポイント圏内でレースを終えました。
      *FCY(フルコースイエロー)訓練:レース中に危険な状況が発生した場合に備え、全車が追い越し禁止・速度制限で走行するルールを確認するための訓練
      *サーキットサファリ:来場者がバスに乗ってコースを周回しながら、レース車両を間近で体感できるイベント

■監督・選手コメント

  • - 金石 勝智 監督

     土曜日のフリー走行では走り出しから割とバランスも良く、良い状態で走り始めることができました。占有走行では野村選手がアタックを決めてくれてトップタイムで終わることができ、予選にはかなり期待していました。予選は Q1を野村選手に行ってもらいましたが、タイヤをうまく発動させることができず、それでも何とか頑張ってくれ10位でQ1を突破してくれました。車はそんなに悪い状態ではなかったので、微調整で Q2を塚越選手に任せました。しかしQ2でもタイヤをうまく発動させることができず、アタックは決めてくれたのですが 9位となりました。
     決勝スタートは野村選手に行ってもらいました。当初は野村選手・塚越選手・塚越選手で 3時間を繋げようと思っていたのですが、野村選手の第1スティントのペースが良く、急遽2スティント目も野村選手に行ってもらうことになりました。
     後半若干ビックアップがひどくなりペースが落ちたところで 73周目に 2回目のピットに入りました。塚越選手に変わってからも気温が低くなってきたこともありピックアップの状態がひどくなり、ペースを上げることができずに9位となりました。
     なかなか思うような結果を出せずに悔しい思いで2戦が終わっていますが、何とか巻き返しを早くできるように頑張りますので、皆さん引き続き応援よろしくお願いします。

  • - 塚越 広大 選手

     前戦の岡山から富士に向けて改善できるように臨みました。走り出しからフィーリングは悪くなく、占有走行では野村選手がトップタイムを記録するなど雰囲気としては良かったです。しかし気温がかなり変わったなかで迎えた予選ではうまくタイヤ発動させることができず、Q2を担当した僕自身も9位となりました。
     決勝では野村選手がスタートとセカンドスティントを担当して、僕に変わってチームとしてもドライバーとしてもいろいろと何とかしようと思い走ったのですが、なかなか改善させることはできず9位となりました。
     前戦岡山の問題点を反映させて、その点に関してはポジティブな印象ではあったのですが、コースや気温に対して新しいマシンでのタイヤへの合わせ込みの部分でまだうまくいっていないのが正直なところかと思います。
     セパンのレースが中止になり長いインターバルに入るので、もう一度しっかりとチームと分析して結果に反映させるように組み立てたいと思います。

  • - 野村 勇斗 選手

     公式練習のセットアップ進めていくなかでで走り始めからフィーリングは結構良い状況から始まって、実際占有走行でトップタイムも記録することができて、本当に好調の走り出しだなっていう感覚がありました。しかし予選から気温が一気に下がりコンディションが変わったなかでQ1を担当して、ちょっと対応しきれなかった部分もあり、10番手ギリギリでなんとか通過という結果になってしまいました。
     決勝に向けてロングランのセットも進めて臨みましたが、ちょっと上位勢とはペースの差があることを今回も痛感してしまったレースでした。ただ岡山の開幕戦と比べてポジティブなところもいくつもありましたし、ちょっとずつプレリュードのことも理解してきていると感じています。
     セパン戦が無くなってしまったのでまた富士でのレースになりますが、その時は夏ですし、また違った展開になるのかなと思うのでそこでいい結果をめざしていけるように、またチームと頑張ります。
    -