JSB1000クラス野左根選手は激戦の末両レース4位、ST1000クラス羽田選手は2連勝!荒川選手は4位

2026年6月15日 JRR

  5月30日(土)~31日(日)、大分県のオートポリスにて、2026シーズン第3戦となるMFJ全日本ロードレース選手権「SUPERBIKE RACE in KYUSYU」が開催されました。今大会は全クラスが開催され、Astemo Pro Honda SI RacingはJSB1000、ST1000、ST600、J-GP3の4クラスに計8名のライダーが参戦しました。

【5月30日(土):公式予選】 天候:晴れ コース:ドライ

  • - JSB1000クラス予選およびレース1

     野左根 航汰選手は1分47秒817と好タイムで予選2番手。レース2のグリッドを決めるセカンドラップタイムでも1分47秒911を記録して3番手と、両レースともフロントロウを獲得しました。
     レース1では、好スタートを切りトップに立つと、積極的にレースをリードしましたが、3周目の1コーナーで2台にかわされ、その後は混戦となりました。その後、長島選手(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)と一騎打ちの3位争いとなり、何度もポジションを入れ替かえる見応えのあるバトルを展開。惜しくも4位となり表彰台を逃す結果となりました。

    - ST1000クラス予選

     羽田 大河選手は怪我による痛みがある中、コースレコードを上回るタイムを叩き出し2番グリッドを獲得。荒川 晃大選手は9番グリッドとなりました。

    - ST600クラス予選

     濵田 寛太選手は13番グリッド、中谷 健心選手は初めてのオートポリスで16番グリッドとなりました。

    - J-GP3クラス予選

     テーシン・インアパイ選手が前日のフリープラクティスを上回るタイムを出しましたが、周りのライダーもタイムアップし7番グリッド。ボンクン・イアムノイ選手は9番グリッド。戸高 綸太郎選手も健闘し14番グリッドとなりました。


【5月31日(日):決勝レース】 天候:晴れ コース:ドライ

  •  JSB1000 レース2、ST1000、ST600、J-GP3の4クラスすべての決勝レースが実施されました。

    - JSB1000クラス レース2

     レース2でも、野左根選手は得意のスタートダッシュを見せると、トップ争いを繰り広げ、長島選手、中須賀選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)との三つ巴の2位争いとなり、またも激しいバトルを繰り広げました。今度こそ負けたくないという思いが強かったのですが、またも4位という結果となり、悔しさの残るレースとなりました。レース内容は、レース1よりも前進できており、鈴鹿8耐、そしてシーズン後半戦に向けて、さらなるレベルアップが期待されます。

    - ST1000クラス 決勝

     決勝がスタートすると羽田選手がレースをリードしていましたが、7周目にアクシデントがあり赤旗中断。このとき、トップグループにつけていた荒川選手が第2ヘアピンで転倒しましたが、赤旗に救われる形となりました。
     残り8周でリスタートが切られ、再び羽田選手がレースをリード。最後まで右肩の痛みに耐えトップを守りきり2連勝を飾りました。荒川選手は転倒の影響により、フロントに違和感を抱えながらも4位でチェッカーを受けました。

    - ST600クラス 決勝

     濵田選手は、徐々に調子を上げ、予選13番手グリッドから追い上げて8位でチェッカーを受け、シングルフィニッシュを果たしました。中谷選手は、ST600でオートポリスを走るのは初めてでしたが、事前テストでほとんど走ることができず、ほぼぶっつけ本番のレースとなってしまいました。予選は16番手に着けましたが、決勝ではマシンに問題が出てリタイアと、噛み合わない結果となりました。

    - J-GP3クラス 決勝

     決勝のスタートが切られると、ボンクン選手が好ダッシュを見せ、オープニングラップで7番手に浮上。一方、テーシン選手は出遅れてしまい10番手。戸高選手は12番手にポジションを上げました。
     テーシン選手は、4周目には6番手まで順位を上げてチャンスを伺っていましたが、9周目に転倒により悔しいリタイアとなりました。代わって前に出たボンクン選手は、終盤の攻防を切り抜けて5位でフィニッシュ。レース後に失格になった選手がいたため、結果は4位となりました。戸高選手は12位でゴール。こちらも、一つポジションが繰り上がり11位となりました。

     次戦は、6月21日(日)に茨城県の筑波サーキットで「MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦 筑波大会」が開催されます。引き続き、Astemo Pro Honda SI Racingへのご声援をよろしくお願いいたします。

■監督・選手コメント

  • - チーム監督 伊藤真一

     事前テストが悪天候のため思うように走れずに迎えたレースウイークでしたが、まずはST1000クラスの羽田選手が優勝という結果を残してくれたことが本当に良かったと思います。コンディション面で不安を抱えてのレースでしたが、その中でもしっかり結果につなげてくれましたし、よく頑張ってくれたと思います。荒川選手も週末を通して好調でした。転倒もあって思うように進まない部分はありましたが、それでも内容としては前進していると感じています。
     J-GP3クラスの3人はレースごとにレベルアップしてきている一方で、スタートやレース運びなど課題もまだ多く残っています。テーシン選手は全日本2年目となり、事前テストから良いタイムを出していたので、今回こそと期待していました。一方、初めて全日本を走るボンクン選手は、勢いのある走りを見せてくれました。戸高選手もレースウイークを今ひとつまとめきれませんでしたが、3人が切磋琢磨できる環境は、若手育成に良い条件がそろっていますので、チームとして成長できるよう引き続きサポートしていきます。今回、ボンクン選手が4位と表彰台の一歩手前まで行きました。一日も早く、表彰台争いができるところまで持っていきたいと思います。
     ST600クラスの濵田選手は8位という結果でしたが、レース内容を見ると成長が感じられる週末でした。少しずつですが着実に前へ進んでいると思います。中谷選手はST600でオートポリスを走るのが初めての中、走行時間も少なかったですし、決勝はマシントラブルによるリタイアと噛み合いませんでした。次戦では巻き返せるように準備していきたいと思っています。
     JSB1000クラスの野左根選手は、仕上がりは良くなってきているのですが、ライバルに勝つためには、もうワンステップ上げていかないといけないと思っています。少しずつ改善は進んでいますが、続く後半戦で結果につなげなければ意味がありません。次のもてぎでは、チームとしても大きなアップデートをする予定なので、そこでしっかり結果を残せるよう準備を進めていきます。
     いつも応援してくださる皆さま、本当にありがとうございます。皆さまのご支援に結果で応えられるよう、チーム一丸となって後半戦も全力で戦っていきます。

  • - 野左根 航汰選手

     事前テストでは十分に走れない部分もありましたが、その中でいろいろなことに取り組むことができました。レース1よりはレース2の方が良いレースができたと思いますが、結果は両レースとも4位でした。3台の争いの中で、勝負できるポイントを作り切れなかったのが今回の反省点です。前半戦を振り返ると、表彰台は1回だけで、自分がシーズン前に思い描いていたよりも苦しい戦いになっています。ただ、それだけ周囲のレベルも上がっていますので、自分自身ももう一段レベルアップしなければいけないと強く感じています。だからこそ、表彰台に届かなかったことが本当に悔しいです。チームの努力に結果で応えられなかったことに申し訳なさも感じています。それでも確実に前進している部分はあります。今回見えた課題と収穫をしっかり整理して、次こそは結果につなげられるよう、また一から頑張っていきたいと思います。

  • - 羽田 太河選手

     レース人生で今までにないくらいキツいレースでした。その中で勝つことができて、本当にうれしいですし、次につなげていきたいです。事前テストのときから右鎖骨の手術をした部分の状態が悪くなり、予選を終えた時点でかなり厳しい状況でした。日曜の朝に起きた時点で痛みがひどく、“走れないかも”と思ったほどで、実際に朝のウォームアップ走行を終えたときには、レースに出られないかも、とチームに言ったほどでした。赤旗中断で待っているときも本当に厳しく、そんな状態でレースを走り切れて勝つことができたのは、良かったと思います。支えてくれたすべての方に感謝いたします。

  • - 荒川 晃大選手

     赤旗が出る前まではペースも良くて、いいフィーリングで走れていました。ただ、予期せぬ転倒があってから、少しフロントの感触が敏感になってしまい、その影響が残ったままリスタートを迎えることになりました。リスタート後は、思い切って攻め切ることができず、全力を出し切ったというよりは、不完全燃焼なレースになってしまったという気持ちの方が大きいです。予選から課題もありましたし、まだ改善しなければいけない部分はたくさんあります。ただ、その中でも今の自分に足りないものが改めて見えた週末だったと思います。次戦までの時間を無駄にせず、鈴鹿8耐やアジアロードレース選手権もてぎにも参戦するので、しっかり考えながらトレーニングや準備を進めていきたいです。

  • - 濵田 寛太選手

     事前テストは初日の内容が良く、レースウイークに入り、金曜日はもう一段階上をめざして取り組んだのですが、転倒もあって、少し足踏みする形となってしまいました。ただ、土曜日の予選では事前に確認したいこともあったので、人を追いかけてタイムを出すことよりも、自分自身の走りや攻め方を確認することを優先して走りました。その結果、順位としては満足できるものではなかったのですが、フィーリングは良くなっていました。ST600にスイッチしてから、なかなか掴めていなかった感覚が今回ようやく見えてきた部分があり、大きな収穫でした。トップとの距離も以前より現実的に見える位置になり、次につながる手応えを得られた週末だったと思います。次戦ではさらに成長した姿を見せられるよう頑張りたいと思います。

  • - 中谷 健心選手

     事前テストは、ほとんど走ることができずセットアップ、コース攻略を十分につかみ切れないままレースウイークを迎えることになりました。実質ぶっつけ本番のような状況の中、限られた時間でいろいろなことを試すことはできたのですが、思うような形にはなりませんでした。決勝ではスタートで出遅れて序盤でポジションを落としてしまいました。その後の数周で何とか挽回しながら前を追うことはできていましたが、残り8周あたりでエンジントラブルにより、リタイアという結果になりました。
     今週末は本当に何もかもがうまく噛み合わなかった印象です。今回は結果以上に、まずはしっかりチェッカーを受けることを目標にしていた中でのリタイアだったので、もったいないレースになってしまいました。しっかり原因を整理して、次戦では巻き返せるように準備していきたいと思います。

  • - テーシン・インアパイ選手

     残念ながら前戦の菅生と同じようなウイークの過ごし方になってしまいました。事前テストからペースもよくレースウイークに臨むことができました。予選では、少しモディファイしたセッティングを試した所、これまで以上に楽しく走ることができ、決勝レースを楽しみにしていました。しかし、スタートがうまく切れず順位を落としてしまいました。セカンドグループから早く抜け出し、先頭を走るグループとの差を縮めようとして、自分の限界を超えてプッシュした結果、クラッシュをしてしまいました。このような結果になり、僕を応援してくださるファンの方、そしてチーム、タイホンダに申し訳ない気持ちです。今回の教訓をもとに、スタート戦略の見直し、集団の中での追い上げ方などを分析して、今後のレースにつなげていきます。引き続き応援をよろしくお願いいたします。

  • - ポンクン・イアムノイ選手

     初めて走るオートポリスは菅生同様にアップダウンがあり、タイでは経験のないユニークでテクニカルなサーキットで攻略が難しかったです。しかし、レースに向けて走るたびに、マシンと僕は改善をしていくことに成功しました。ペースもうまく掴めて、今回もシングルポジションのグリッドに着くことができました。レースではうまくスタートが決まり、その後もレースを楽しんで走ることができました。結果、スタートグリッド以上の結果となる4位となりました。この結果には満足していますが、表彰台にはまだ届いていません。今後もチームと協力して、実力で高いポジションをめざせるよう頑張ります。最後にチームメイトのテーシン選手がクラッシュしてしまいましたが、大きなケガがなくホッとしています。引き続き応援よろしくお願いします。

  • - 戸高 綸太郎選手

     事前テストでは良い感触を得ることができていて、タイムも少しですが昨年から伸ばすことができたので、レースに向けてはもっと行けると期待をしていました。しかしレースウイークが始まると、テストまでの流れを維持することができずに残念な結果となりました。レースウイークを通して色々なセットアップを試し、悪くはなかったのですが、自分自身がうまくアジャストすることができませんでした。もっと集中力を高める必要を感じています。オートポリスに応援に来てくださったファンの皆さま、およびチームに感謝いたします。今回のテストとレースで得た学びを次の筑波ラウンドに活かしてさらなるパフォーマンスの発揮をめざし、皆さんに喜んでいただけるようなレースをしたいと思っています。