ニュースリリース

  • 2025.7.16
  • Astemo株式会社
  • Astemoユーケー, Ltd.

英国ボルトン工場において次世代EV向けインバーター製造ライン新設

ボルトン工場

 Astemo株式会社(以下、Astemo)の英国事業を担う100%子会社で、英国イングランド北部のグレーター・マンチェスター州ボルトンに拠点を置く、Astemoユーケー, Ltd. (以下、Astemoユーケー) が、電動化事業強化に向け次世代EV*1向けインバーター製造ラインをボルトン工場に新設します。この取り組みは、英国の自動車変革基金(以下ATF)の適用を受け、2027年4月以降に製造を開始する予定です。ATFは英国ビジネス・通商省が先端推進システム技術センターと提携し、運用している基金です。政府の新しいDRIVE35プログラムのもと、ATFは英国における戦略的なゼロ・エミッション車技術への民間投資の機会を拡大させていくこととなっています。

  • *1

    EV: Electric Vehicle

 AstemoとAstemoユーケーによる今回の投資は、英国および欧州連合市場に向けた電動化製品の安定供給を目的として、次世代EV向けインバーター製造ラインを新設するために実施され、投資総額は最大約1億ポンド(約192億円)の予定です。この投資により、約220名の雇用を確保・創出する見込みです。

 Astemoユーケーのボルトン工場に新設される製造ラインで生産される次世代インバーターは、高効率で小型・軽量化を両立しており、電磁両立性(EMC*2)を考慮した設計が施され、厳格な欧州市場の規格にも適合する製品です。加えて、現地での生産体制の構築により、他地域からの製品輸送を回避することで、サプライチェーン全体でのスコープ3排出削減にも貢献できる、主要な自動車メーカーが掲げるグリーン調達方針にも適合します。こうして、欧州地域のニーズに応える製品供給を通じて、一層の市場シェアの獲得を図っていきます。

  • *2

    EMC: Electromagnetic Compatibility

 AstemoとAstemoユーケーは、今回の投資を通じて、英国および欧州の脱炭素化と持続可能なモビリティ社会の実現に貢献するとともに、グローバルでの電動化製品の供給力強化を加速させていきます。

 シニアエグゼクティブ ヴァイスプレジデントの上桶 亨は「この度の英国政府からの支援は、当社の電動化技術に対する高い評価の表れであり、大変光栄に思います。今回の英国ボルトン工場の投資により、Astemoの電動化制品の製造拠点は、日本、米国、中国に続く4か国目となります。これは当社におけるグローバルでの電動化製品供給体制構築において重要な成果です。ボルトン工場の製品供給を通じて、欧州におけるEV市場の成長に対応するとともに、英国の自動車産業の発展と雇用創出に貢献していきます」と述べました。

Astemoについて

 Astemoは、株式会社日立製作所、本田技研工業株式会社、JICキャピタル株式会社による持分法適用会社であり、自動車部品のグローバルメガサプライヤーとして、世界中で約80,000人の従業員を擁し、アメリカ、アジア、中国、ヨーロッパ、日本で事業を展開しています。電動ビジネス事業部、車両ビジネス事業部、モーターサイクル事業部等を通じて、自動車部品および輸送用ならびに産業用機械器具・システムの開発、製造、販売およびサービスを行っています。Astemoは、持続可能な社会の実現と企業価値向上への取り組みをさらに加速していきます。詳細は、www.astemo.comをご覧ください。

Astemoユーケーについて

 Astemoユーケーは、1997年に設立されたAstemo Ltd. の英国事業を担う100%子会社です。グレーター・マンチェスター州のボルトンに拠点を置き、自動車部品の製造を担っています。世界の大手自動車メーカー向けにエアフローセンサー、エンジンコントロールユニット、先進運転支援システム製品などの納入を中核事業として行っています。