ニュースリリース
- 2026.8.5
- Astemo株式会社
Astemo、E2E型自動運転AIモデルの実用化に向けティアフォーと連携を深化
Astemo株式会社(以下、Astemo)は、次世代の運転支援および自動運転システムに向けた基盤技術の強化を目的に、株式会社ティアフォー(以下、ティアフォー)と、AI開発基盤を中核とする次世代開発プラットフォームの構築に向けた共同開発契約に関する基本合意書(以下、本合意)を締結しました。Astemoは、これまで培ってきた量産開発、安全規格対応、車両搭載要件に関する知見と、ティアフォーの自動運転システムにおける技術開発力や、自動運転AI開発向けのCo-MLOpsプラットフォーム*1を通じて培われた知見を組み合わせることで、次世代の運転支援・自動運転システムに求められるAI開発基盤の構築を進め、Software-Defined Vehicle(SDV)の開発基盤としてAstemoが構築を推進するIoVプラットフォーム*2のさらなる高度化を進めていきます。
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*1
Co-MLOps(Cooperative Machine Learning Operations)プラットフォーム:自動運転AI開発に必要な大規模データセットをグローバル規模で収集し、企業や研究機関が共同で共有・管理・活用することを目的にティアフォーが開発したプラットフォーム。詳細はティアフォーのウェブサイトを参照。
https://co-mlops.tier4.jp/ -
*2
IoV(Internet of Vehicles)プラットフォーム:車載(オンボード)とクラウド(バックエンド)を連携させ、走行データの収集からシミュレーション、AIによる学習・検証、車両への反映までを循環させることで、自動車メーカーのSDV開発を継続的に高度化するための開発基盤。
SDV時代の車両開発では、ソフトウェアやAIを継続的に進化させていくことが求められています。生成AIや基盤モデルの進展により、認知・判断・操作を一体的に学習するEnd-to-End(E2E)*3型自動運転AIモデルは、次世代の運転支援・自動運転システムにおける重要な技術として注目されています。一方で、こうしたAIモデルを量産車両に適用するためには、自動車の安全規格や量産要件に対応しながら、大規模な走行データを活用して継続的に開発・改善できるAI開発基盤が不可欠です。Astemoは、その実現に向けた開発基盤の構築を進めています。両社はこれまでも、自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware*4」やCo-MLOpsプラットフォームを活用した取り組みを通じて、自動運転AI開発に関する連携を進めてきました。今回の本合意は、こうした協力関係をさらに発展させるものです。
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*3
カメラや各種センサーから得られる情報を基に、認知・判断・操作までをAIが一体的に処理する技術。
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*4
AutowareはThe Autoware Foundationの登録商標です。
本合意に基づき、Astemoは、ティアフォーとの協業を通じて、自動運転向けAI開発基盤の強化およびE2E型自動運転AIモデルの実用化に向けた取り組みを進めます。これにより、IoVプラットフォームを通した、2030年代前半の量産車両へのE2E型自動運転AIモデルの実用化をめざします。
本合意により、両社は主に二つの取り組みを進めます。第一に、ティアフォーが提供するCo-MLOpsプラットフォームの基盤技術であるCo-MLOpsアーキテクチャのライセンスおよび関連技術を活用し、走行データの収集・加工・学習・評価を統合的に行うAI開発基盤の構築を進めます。これにより、量産車両への搭載を見据えた品質・安全要件のもとで、AIモデルを継続的に開発・改善できる体制を整備するとともに、Astemoが推進するIoVプラットフォームのさらなる高度化を図ります。
第二に、E2E型自動運転AIモデルの実用化に向けた共同検討を進めます。両社はそれぞれが有する知見や技術資産を活用しながら、IoVプラットフォームを活用した次世代開発環境および関連技術の要件整理やロードマップ策定を進めます。これにより、Astemoは2030年代前半の量産車両への搭載を見据えた、自動運転レベル4+*5向けE2E型自動運転AIモデルの実用化をめざします。
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*5
ティアフォーが提唱する、複雑さが異なる多様な走行環境に対して完全自動運転の適用範囲を段階的に拡張していく概念。
Astemoは、本合意に基づく取り組みを通じて、AIとデータを活用した次世代モビリティ技術の開発を加速するとともに、IoVプラットフォームの進化を通じて、より安全で持続可能なモビリティ社会の実現に貢献していきます。
Astemoについて
Astemoは、株式会社日立製作所、本田技研工業株式会社、JICキャピタル株式会社による共同出資会社であり、自動車部品のグローバルメガサプライヤーとして、世界中で約80,000人の従業員を擁し、アメリカ、アジア、中国、ヨーロッパ、日本で事業を展開しています。電動ビジネス事業部、車両ビジネス事業部、モーターサイクル事業部等を通じて、自動車部品および輸送用・産業用の機械器具やシステムの開発、製造、販売、サービスを行っています。Astemoは、持続可能な社会の実現と企業価値向上への取り組みをさらに加速していきます。詳細は、www.astemo.comをご覧ください。