価値創造ストーリー

価値創造ストーリー

強みを活かして事業戦略と環境戦略を一体で推進し、グローバルに新たな価値を提供

グローバルメガサプライヤーとして培ってきた「5つの強み」と「6つの資本」を価値創造の源泉に、事業戦略と環境戦略を一体で推進することで、社会に新たな価値を提供し続け、グループとしての持続的な成長をめざしています。

事業戦略と環境戦略を一体で推進することで、事業ポートフォリオを変革するとともに、環境・社会・経済価値を創出

6つの資本と強み

各資本の増強によって強みをさらに伸ばす

Astemoグループは、6つの資本を戦略的に増強することで、ハードとソフトを融合する技術力を強化するとともに、四輪・二輪の幅広いカバレッジを拡充し、未来のモビリティ社会において革新的な価値を提供する企業への進化をめざしています。

価値創造を支える資本の増強に注力

Astemoグループは、革新的な価値創出に向けて、各資本のさらなる増強を図っています。

財務資本:売上高2.2兆円、人的資本:グローバル人財約8万名、製造資本:工場数134、社会・関係資本:世界26カ国にまたがる約70の顧客基盤、知的資本:国内外特許件数16,799、自然資本:生産拠点の再エネルギー活用推進(国内100%再エネ達成)
社会・関係資本 グローバルに広がる顧客基盤

グループとして約70に及ぶお客様と世界26カ国にまたがり取引を行い、各国・地域や業界における多様なニーズに応えることで、グローバル市場でのさらなる成長を追求。主要なお客様ごとにグローバルアカウントマネージャーを配置し、お客様の企業価値向上に貢献するとともに、真の価値創造パートナーとしての関係構築に取り組んでいます。

知的資本 知財ポートフォリオの質的強化と戦略的活用

知的資本のなかでも知的財産に注力し、事業戦略と知財戦略を連動させながら、その強化を推進しています。具体的には、知財戦略会議および特許委員会を設置し、知的財産の利活用とブランド価値の向上を通じて、競争優位の確立と強化を図っています。とくに、電動化・SDV分野の特許件数比率を高めることで、次世代モビリティ分野におけるリーダーシップの確立に向けた基盤を着実に構築しています。

人的資本 事業戦略を実現する人財の育成

先進技術による社会価値の創造に向け、「DX・AIを活用した新たな価値創出とそれらがもたらすリスクへの先行的な対応」をマテリアリティの一つとして、事業戦略と連動した人財戦略を策定。また、全社を挙げてDXを推進するなかで、デジタル技術を活用して先進技術の開発や業務の効率化を牽引できる人財を2030年頃までに約3,000名に増強するなど、将来のビジネス価値創出を担う人財の育成に注力しています。

技術融合と事業ポートフォリオマネジメントで競争優位を確立

Astemoグループは、長年培ってきた車両システムおよび電子制御技術を基盤としたハードとソフトを融合する技術と、二輪・四輪事業を持つ強みを戦略的に活用し、さらなる競争優位の確立をめざしています。技術融合と事業ポートフォリオマネジメントを両輪として、持続的な成長基盤を構築することで、次世代モビリティ社会における革新的な価値創造に挑戦しています。

ハードとソフトの融合による付加価値の創造

一般的な車両は機能ごとに分散配置したECUによって制御されますが、今後は統合ECUとVehicle OSによる統合制御が進み、クラウドとの連携によってソフトウェアを柔軟に更新できるIoVプラットフォームの構築が期待されています。当社グループは、ハードウェア技術とソフトウェア技術の両方を有する業界でも稀有な存在であり、この強みを活かしてより付加価値の高い技術開発を推進しています。

クラウドと連携した統合ECUとVehicle OSにより、電動パワートレイン、AD/ADAS、先進シャシ―を統合制御
四輪・二輪事業の幅広いカバレッジとポートフォリオマネジメント

二輪事業における圧倒的なシェア、ICE(Internal Combustion Engine:内燃機関)事業の高収益性、シャシー事業のレジリエンス(安定性)といった多様な強みをバランスよく組み合わせ、高いマージンとキャッシュフロー創出力を実現。これらの事業から得られるキャッシュフローを活用して、電動化・SDV領域におけるシステムプロバイダーとしての進化に向けた投資を加速し、次世代モビリティの中核を担う企業へと成長していきます。

事業戦略/環境戦略

強固な経営基盤のもとで競争⼒を強化し、成⻑事業への投資を加速

Astemoグループは、基盤事業から創出したキャッシュフローを原動力として、事業ポートフォリオの変革を加速させ、新たな環境価値および社会価値の創出に取り組んでいます。また、オペレーティングモデルとシステム基盤の強化を通じて、グローバル市場における競争優位性のさらなる向上をめざしています。

電動化・SDV(Software Defined Vehicle)を軸とした成長戦略で環境・社会価値を創出

Astemoグループは、自動車業界の電動化・知能化という大きな転換を中長期的な価値創造に向けた絶好の機会と捉え、持続可能で競争力のある成長を実現するための戦略を策定しています。まず電動化領域では、インバーターやモーターなど主力製品を中心に電動化市場でのプレゼンスを拡大。競争力ある標準モデルの確立・拡販とエネルギーマネジメントシステムの開発により、脱炭素社会の実現に貢献していきます。また、SDV領域では、統合ECUとソフトウェアを強化することで、パワートレインやブレーキ、サスペンション、ハンドルなど各機能を統合制御し、安全でスムーズな運転を可能にします。さらに、IoVプラットフォーム構築を通じてモビリティサービスの基盤技術を開発し、安全性・快適性・QoLの向上につなげていきます。当社グループは、こうした取り組みによって、事業ポートフォリオの変革、そして先進技術によりモビリティ全体を支えるソリューションプロバイダーへの転換を推進し、経済・環境・社会価値を一体的に創出していきます。

事業ポートフォリオイメージ
基盤事業(モーターサイクル、内燃機関/シャシー)の収益性を向上しながら、成長事業(モビリティソリューション、xEV)の売上高を拡大

OPM2.0とAI活用・DXによって事業基盤を強化

グローバル市場における競争力をいっそう高め、持続的な事業成長を支える強固なオペレーション体制の構築に向けて、グループ全体で変革に取り組んでいます。従来より展開してきた「OPM(Operating Model)1.0」を進化させ、2024年度より「OPM2.0」へ移行し、今まで以上に柔軟かつ強靭な事業運営を実現しています。あわせて、DX施策の一つとして「TOPPAKO」プロジェクトを推進することで、需要からの生産計画立案、生産・在庫管理、出荷・納品、計上までの一連のサプライチェーン業務プロセスの高度化と意思決定の迅速化を図り、組織全体の生産性と付加価値創出力を向上させています。さらに、積極的なAI活用を通じて、技術革新と業務改革を加速。製品開発や製造現場での活用とともに、間接業務においてもAIによる業務の自動化・効率化を進め、従業員がより創造的な活動に集中できる環境を整備しています。

事業戦略と一体化した環境戦略を推進

Astemoグループは、事業戦略と一体となった環境戦略を通じて、脱炭素社会の実現に向けたリスクの低減と事業機会の創出に取り組んでいます。SBT認定を取得し、パリ協定に整合した温室効果ガス排出削減目標を掲げており、スコープ1、2においては将来的なカーボンプライシング制度の導入を見据え、コスト競争力の維持とリスク管理の両面からCO2排出量削減を推進。再生可能エネルギーの導入や省エネ活動により事業活動における環境負荷低減を図っています。スコープ3では、電動化製品の供給拡大に加え、SDV技術による車両開発の効率化・省エネ化、さらにエンジン制御や運転支援システムの最適化によるエネルギーマネジメントを通じて、社会全体のCO2排出量削減への貢献をめざしています。また、リサイクル材料や環境負荷低減材料の積極的な活用により、循環型社会への貢献にも取り組んでいます。これらは当社グループのマテリアリティに対応した活動であり、各活動に注力しています。